「河北潟クリーン作戦」実施される−ゴミの実態も調査−
第9回「河北潟クリーン作戦」は6月8日の朝、まぶしい陽の差す河北潟湖岸で実施されました。今回は初めて宇ノ気町を含む河北潟全域でおこなわれ、約200人の参加者は10地点に分かれて湖岸のゴミを集めました。河北潟湖沼研究所は内灘町の干拓地堤防沿いを担当しました。旧内灘大橋の下は相変わらずゴミが多く、釣りやバーベキューに来たと思われる人たちの残したゴミが目立ちました。
とくにひどかったのは1つのグループによると思われるバーベキューセット一式がまとめて捨てられていたところです。その中には、肉を焼く金網、半分ほど使った木炭一箱と火ばさみ、割り箸一袋分(50膳入りくらいのもので使っていないものを含む)、瓶に入った使いかけの焼き肉のたれ・サラダオイル・塩こしょう、肉などが入っていたと思われる食品トレー、ビール一箱分の空き缶と空き箱などが含まれていました。金網は新しく1回しか使っていないようでした。状況から近くのホームセンターなどでセットと食材一式を購入し、宴の後、そのまま全部捨てていったものと思われました。ゴミをみることにより、そこで誰が何をしたのか、行動だけなく顔つきや心の中までもが伝わってくるようです。
今回から「河北潟クリーン作戦」は河北潟自然再生協議会が主催となりました。それにふさわしい取り組みとして、各団体が手分けして集めたゴミの実態調査を実施しています。近々集約結果が出る予定で、ある程度の河北潟のゴミの実態を把握することができそうです。こうしたデータは、これからのゴミへの対策も考える材料となると思われます。今後は拾うだけでなく、くゴミを増やさない・捨てさせない「クリーン作戦」が繰り広げられていくかも知れません。
内灘放水路付近での、クリーン作戦の様子。河北潟の広い湖岸に各参加者が分散してゴミ拾いがおこなわれた。 | ゴミを拾う河北潟リクリエーションクラブのメンバー。「クリーン作戦」には、その他ランカスナイパーズなど、河北潟でレジャーを楽しむ若者たちも参加している。 | |
旧内灘大橋付近で捨てられていたゴミのやま。なまなましい酒宴の跡。ひとつのグループが捨てていったものと思われる。 | ゴミの中にこんなものまで混ざっていた。全てそのまま使い捨てで放置してあった。河北潟の景観も思いでも全部使い捨て。 |
「自然再生協議会」参加各団体・個人による「クリーンキャンペーン」の記事を紹介します。
2003.6.10 河北潟湖沼研究所ニュース より