第10回河北潟クリーン作戦を実施
  
−250名の参加で湖岸のゴミを一掃、「きれいな」河北潟に−

 第10回河北潟クリーン作戦は、6月6日(日)の午前9時より、薄曇りの活動しやすい天候の中で実施されました。今年は、昨年と比べ参加者は約2割増え、約250名が参加し、8地点に分かれ清掃活動をおこないました。
 河北潟湖沼研究所と河北潟リクレーションクラブが担当した内灘地区では、空き缶や弁当殻などのポイ捨てゴミが昨年までとは比較にならないくらい少なく、利用者のゴミの持ち帰りのマナーが徹底されてきていることを感じました。また、不法投棄もほとんどなく、河北潟がとてもきれいになった印象がもたれました。
 毎年続いているクリーン作戦の成果が、いよいよ目に見える形になって現れてきたことが実感されます。この日河北潟では、自然観察会や釣り、カヌー、水上スキーなど多くの活動がおこなわれました。河北潟が地域の人々のたいせつな水辺となってきているようです。

 

 (配信日:2004年6月7日) 


2004年クリーン作戦のゴミ調査結果について

 2004年6月6日に実施された、「第10回河北潟クリーン作戦」のゴミ調査の結果がまとまりました。これは河北潟自然再生協議会が昨年より取り組んでいることで、河北潟のゴミの大まかな状況を調べるために、クリーン作戦時に各ステーションにおいて担当者が記録をとったものをまとめたものです。集まったゴミの袋の数や、ゴミの種類の大まかな内訳、特記事項などを用紙に書き込んであります。
 実際には、地点毎のゴミの収集量は作業努力との関係が深いため、ゴミの現存量との相関関係は単純ではありませんが、収集量からは、金沢地区が相変らずゴミが多いことがわかりました。また、津幡、宇ノ気など河川流入口付近や吹きだまりで作業を実施したところでは収集量が増えました。
 ゴミの内容としては、流入河川のある金沢地区と津幡地区では流域から流れてきたと思われる家庭ゴミが多く、昨年とは場所を変えて流入河川の河口付近で作業をおこなった宇ノ気で流入ゴミが極端に増えました。内灘大橋放水路を含む地点はポイ捨て込みが昨年に引き続き相対的に多かったものの、昨年と比べてゴミの量は格段に減りました。町によるパトロールの強化やマナーの向上が効果として現れているようです。

収集量の総計      
収集量(m3) 燃えるゴミ 燃えないゴミ 合計
金沢(才田)

0.00

13.52

13.52

金沢(競馬場)

0.00

1.18

1.18

金沢(干拓地)

0.00

1.13

1.13

内灘

0.28

0.29

0.56

津幡

2.54

2.02

4.56

宇ノ気

1.38

0.35

1.73

合計

4.20

18.49

22.69

注意:金沢は、紙類、プラスチックを含め全て燃えないゴミに分類、その他はプラスチックゴミは燃えるゴミに分類。
袋の容積は、幅の2倍を円周とする球として計算

 

総計から求めた各カテゴリーのゴミの量      
(m3) 流域からの家庭ゴミ 農業系 ポイ捨て 不法投棄(粗大ゴミ) その他
金沢(才田) 0.00 1.35 9.47 1.35 1.35
金沢(競馬場) 0.00 0.00 0.83 0.12 0.24
金沢(干拓地) 0.79 0.00 0.11 0.23 0.00
内灘 0.00 0.00 0.51 0.00 0.06
津幡 3.19 0.91 0.23 0.23 0.00
宇ノ気 1.30 0.09 0.26 0.09 0.00
合計(m3) 5.28 2.35 11.40 2.01 1.64
合計(率) 0.2 0.1 0.5 0.1 0.1

(データは河北潟自然再生協議会による)

昨年の結果はこちら

(配信日 2004年7月23日)


2004.7.23 河北潟湖沼研究所ニュース より