第3回河北潟自然再生協議会総会開催される
−笹木智恵子さん(NPO法人ウエットランド中池見)の記念講演も盛況−
第3回河北潟自然再生協議会総会は、7月4日に金沢市こなん水辺公園管理学習棟において開催されました。
その中では、昨年度の取り組みとして、「河北潟おもしろ自然体験の日」や「昔の河北潟を語るつどい」、「水質一斉調査」など新しい取り組みを通じて、河北潟への市民の関心を拡げるととともに、協議会をアピールすることができたことが報告されました。
2004年度の活動計画としては、「第11回クリーン作戦」、「第2回夏休みおもしろ体験の日」の実施、水質調査の継続、日常的な住民参加の自然再生活動の検討などが盛り込まれました。
続いておこなわれた記念講演会では、「NOP法人ウエットランド中池見」理事長の笹木智恵子さんにより、福井県敦賀市の中池見湿地での保全活動について約2時間、熱のこもった講演をがおこなわれました。このシンポジウムには、自然再生協議会のメンバーの他にも、地元の住民や河北潟地域の町会の関係者、自然環境の研究者など50人以上が参加して、熱気のこもる会場はほぼ満員になりました。講師の笹木智恵子さんからは、中池見湿地の成り立ちや自然環境の紹介とともに、これまでのさまざまな活動について、活動が進展してきた経過や、困難に直面した経験とそれを回避したときの工夫などについて具体的に語られました。
講演の後の質疑応答では、同じ北陸の湿地の保全活動に取り組む立場から、住民からの率直な意見が多く出されました。今後も、お互いの交流を深めていくことを確認して、シンポジウムは終了した。
シンポジウムのなかで湿地保全の先進地の経験を聞くことができたこととともに、北陸地域の2団体の継続的な交流の基盤ができたことで、非常に有意義な取り組みとなったものと思われます。
(配信日:2004年7月18日)
2004.7.18 河北潟湖沼研究所ニュース より